広大な葡萄畑で、10mも地中深く根をはる葡萄は、その生命力をふりしぼり健康な土壌から最大限に栄養を吸収して、いきいきと成長します。
ツォルベリッヒでは、毎年ワインの製造前にその葡萄を搾り、ストレートジュースを作っています。
特別な農法により育てられた、ワイン用の上質葡萄を使ったジュース極めて贅沢かつ格別な味わいで、 アルコール発酵さえさせませんが、 それはまさに上質な葡萄を贅沢に搾った ノンアルコールワインと呼ぶにふさわしいユニークな香りと複雑な味わいです。
この葡萄ジュースはドイツでは、 トラウベンザフトと呼ばれ子どもだけではなく、 ワイン代わりにお食事と一緒に親しまれています。
ワインのようにヴィンテージごとに異なる表情豊かな風味の違いを楽しめるのも魅力のひとつです。
ワイナリーが設立されてから300周年を超え、長年培われてきた土作りによるオーガニック葡萄の美味しさをお楽しみください。
ツォルベリッヒワイナリーは、ドイツの南西部マインツから西へ30km、SoonwaldとHunsruckの西の境界線のふもと、ライン地方のスレート山の境界に位置しています。
高級ワイン産地として名高いナーエ地方としても 知られるこの地で1711年から今日まで、 代々家族で経営してきたワイナリーです。
ツォルベリッヒでは、「ワインを通して皆さんに私たちの美しく多様性に富むこの地域の自然を伝えたい」という思いから、環境と共生する農業を取り入れています。
健康な土壌作りには何年もの時間を要し、忍耐力と専門的な知識が不可欠です。
そのうえこの方法では、葡萄の収穫量が近隣のほかの農家よりも少なくなりますが、 その分葡萄の良さが凝縮された個性的な香りと特別な味わいが生まれます。
彼らは、ワイン畑だけでなく周辺の美しい原風景を守り活性化する為に、一度失われてしまった品種を復活させる活動や、昔の自然保護区の手入れも行っています。
ツォルベリッヒの農場では、蝶々やテントウムシ、鳥などが集まる野生のハーブや草花が葡萄の木と木の間にゆったりと点在しており、その平和で豊かな風景には、オーナーのハインツ氏をはじめスタッフの環境への思いと葡萄作りへの愛情が感じられます。
ツォルベリッヒは、1996年にはすべての商品が、オーガニック認証の中でも特に厳格な 「デメター認証」を取得しました。
現在では、ワイナリー周辺5kmに保有している21haの葡萄畑すべてがデメター
(バイオ・ダイナミック)農法で栽培されています。
デメター認証:ドイツを始めヨーロッパにおいて、信頼度が非常に高いオーガニック認証。
作物の種まき・剪定・収穫などは自然のリズムにしたがって行われ、作物の生命力が重視された土壌や農法で 育てられた作物は、環境や体にやさしいだけでなく、植物の個性を引き出し、ユニークな味わいと美味しさにも反映されるといわれています。