ルシヨンの中心部にあるペルピニャン市から15kmほど離れた土地に約30,000本のオリーブ畑があります。
カタルーニャの典型的な品種 アルベキーナ種が伝統的な栽培方法で丁寧に育てられています。
元々は果物や野菜の生産者でしたが、2002年に大規模なオリーブの生産に踏み切りました。
それも大量生産では無く「高品質のオリーブ」と「高品質のオリーブオイル」をつくることを決意して舵を切ったのです。
収穫期が 10月半ば と通常よりもかなり早く行われ、10kgのオリーブ果実からはオリーブオイルがたった1リットルほどしか生産できず
製造効率はかなり悪いです。
しかし、このこだわりがエキストラバージンオリーブオイルの「最上の甘さ」と「緑の果実味あるフレーバー」を実現させました。
フランスで生産されるオリーブオイル生産者30人の一員になり
製品開発のすべての段階で厳しさとこだわりをもち続けたことが彼らは多くの評価を得ることに成功しました。
多くの評価を得た彼らは 海外に大量輸出することも可能です。
それにもかかわらず、近隣の方々のために直売所をつくり地元の方に消費してもらうことを優先にしました。
2007年以降 ムーランサンピエールのオリーブの木立が公開され訪問者はオリーブの木々と専門の工場を見ることができます。
パリ農業国際コンクールで連続のメダリスト(2017 金メダル 2018 銀メダル 2019年 金メダル)と
あなたの料理をワンランクもツーランクもアップさせます。
ふるいによって、葉や枝が除かれ、果実だけが選別されてから、いよいよオイルの搾油が始まります。
サンピエール製造所でのオリーブオイルの最も特徴的な製造法は、 最新の技術を誇るスウェーデンの機械メーカー・アルファラバル社製遠心分離機を用い、2段階の工程により徹底的に果実からオイルの抽出を行うことです。
まずは種を除いた果肉をペースト状にしてからミキサーへと送り、 果汁を含んだ液体成分を抽出する。
次の工程で、その液体成分を遠心分離機にかけ、オイル成分と果汁水分とに分離するのである。
いずれの工程においても全く水分を加えることはなく、オリーブの果実からの成分を余すところなく使っていて混じり気のない純粋なオイル成分が抽出されるのです。