カンパーニャの北東部、市街地から遠く離れた田園の中にポンテ・レアーレ社はあります。
牛舎と工場の周辺には麦畑が広がっており、きれいな水・土・空気に恵まれています。
ポンテ・レアーレ社では、毎年土壌検査を行っており、
これまで汚染が確認されたことがありません。
近くには川が流れ、大昔、
王族が使用していた橋(イタリア語でポンテ・レアーレ)が架かっており、
社名の由来となっています。
上質なチーズを作る基本は良い乳。
良い乳は良質な飼料と良好な環境で育てた牛から搾乳されます。
高品質のモッツァレラを目指して辿り着いたもの、それがオーガニックだったのです。
オーガニック認定の基準はとても厳しく、管理が大変です。
オーガニックでは、牛舎内の一頭あたりのスペースが厳しく管理されています。
乳牛は仔牛の時に除角されるのが一般的です。
牛舎内で飼う場合には牛同士が傷つけあってしまいますし、
人間にも危険があるので除角が行われます。
ポンテレアーレ社の水牛たちは十分なスペースを与えられ
ストレスを溜めることなく、お互いが傷つけあうことが無いように
のびのびと飼育されています。
そのため、好奇心旺盛な水牛たちは、
部外者が訪問してもすぐに集まってくるほど
人懐っこく、従順で管理がしやすくなる好循環を生んでいます。
飼料は無農薬・無化学肥料で作った干草が主体、
ホルモン剤や抗生物質の使用も厳しく制限されています。
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モッツァレラは、イタリア南部で12世紀頃から作り始められ古い歴史があります。
カンパーニャ州周辺では、長年にわたり水牛のカード(乳を固めたもの)に熱湯をかけ、職人がモッツァレラの状態を確かめながら行う昔ながらの製法が守られてきました。そこで作られたモッツァレラの品質は高く評価されています。
近年、その品質とブランドを守るため、D.O.P認定制度が施行され、
(1)伝統的な製法 (2)特定の原材料 (3)特定の地域
の三つの条件を満たした商品に認定がされるようになりました。
DOPポンテ・レアーレ社はカンパーニャ州のモッツァレラの生産者の中で、オーガニックとD.O.P認定の両方を取得した初めての作り手です。
高品質であると共に今も受け継がれる伝統製法で作られるポンテ・レアーレのチーズは本物の証です。